少し吐いた

念願の酒井俊さんのライブ見てきた。



基本はピアノの田中信正さんとのデュオ、アコーディオンの佐藤芳明さんがゲストで何曲か参加、という編成だったんだけど

CDで聴いて想像してたほどパワー系ではなかった。もっと風の音みたいに自然で音楽な感じ。ピアノとアコーディオンで3人で激しく盛り上がっても全然うるさく感じない。歌と楽器が対等。正に音に飲み込まれる感覚だった。曲名は分からないけど「あたしの木の葉〜」って歌ってたやつが一番凄かった、胎内にいる自分に戻ったみたいな感じがした。酒井さんはやっぱりイタコっぽいというか憑依系というか、何かが降臨する感じが強いなあ。



それに、芸歴も10年以上あり百戦錬磨であろう酒井さんが、すごい緊張してステージに臨んでいる様子だったのが印象に残った。即興の要素が多いライブという事もあったんだろうけど。

決して余裕でやっている訳ではなく、ギリギリのところで、真剣にやっているようだった。憑依にはやっぱりエネルギー使うんだろうか。



最近思うこと。音楽と対峙したときに真剣であるって事はすごく価値のある事。芸が凄いとか曲が良いとか雰囲気あるとかかっこ良いとかエンターテインだとかそういう事よりも。

俺も、時々「いま自分は嘘をついていないだろうか??」と振り返ってチェックするようにしてる。なぜか真剣になれない時は無意識に自分に嘘をついたり言い訳している場合が多いから。




そんなライブだったんだけど、俺は一人で観に言ったうえに20人くらいしか入らないライブハウスでステージの真ん前しか席が空いておらず、3時間のライブ中そこに座ってたら音に酔ってしまった。

おまけになんか緊張してしまい、休憩時間中も周りに話掛けられそうな人がいなくて、ライブ終わってからに酒井さんに声をかけられてもうまく話せず、緊張しすぎて家に帰ってから少し吐いた。